日本でもっともアーティスティックな仏像といわれる阿修羅像。
 
360°どの方向からみても美しいです。
 
美術ライターのコラムでこんなことが書かれていました。
 


「わたしは正面を6時としたとき1時の角度から見た姿が一番美しく見える。
 
腕と表情のバランスがひときわ際立っているような気がするからだ。
 
(中略)
 
阿修羅像の彫刻としての最大の魅力は腕にある。
6本の腕の配置がこれ以上ないというくらい絶妙に空間に納まっている。
現代彫刻さながらに明らかに阿修羅像は空間を意識しているのだ。
さらに阿修羅像の腕を意識して見ると、二の腕に力こぶがなく人間に比べると細いのに気がつく。
この非現実的な腕の造形が幻想感を伴った阿修羅ならではの美しさを生んでいる。」

どちらにしろ写真などの2次元では阿修羅の魅力はわかりません。

ぜひ立体で味わってほしいと思います。